キッチントーア

<令和2年4月度>

中小企業経営者必読!
経営コンサルティングも手掛ける 現役社長が
経営戦略をアドバイス!

継続的に安定出荷数を必達させる考え方について

売上出荷数の目標を継続して達成する方法はあるのか?多くの経営者は、いつも考え実行しては、失敗する場合が多いが、それはナゼか?又、どうすればよいか?この古くて新しいコトを学習する。
A

表題の件、一般的に行われるのは、新しい商品を次々に発売して、どれかヒットするコトを願って、実行している企業が多いが、このヤリ方は、新商品がヒットする確率は低いから、売上の出荷upに結び付く事はほとんどないと言っても、過言ではない。しかしこれは、多くの企業が実行されているコトを知っておいてください。だから読者の企業は、この方法を実行してはダメだとは言わないが、現状での売り上げ出荷をスグupさせ、目標の売上出荷数を必達させたい場合は、これと平行して、よりスピーディーにできるコトを優先して、実行した方が得策です



B

では、どうするか?現状の売上出荷数をupさせるには、どんな方法があるのか、参考として一例を下記しましょう。
テーマは、現状の売上出荷数upをスピーディーにするという事だから、そのコツは、次の3ツの作業を、先ず実行してください。
1ツ.ここ1~2年の売上出荷数で、月間目標数(A企業は○○甲としているが、現状目標△△甲を)達成している月のベスト10の商品を、リストupして、そのベスト10商品を、分析する作業を行うのです。
2ツ.その分析方法は、商品について、次の7ツ
①原料 ②大きさ ③売価 ④使用方法 ⑤形状 ⑥容器、又は包材の材質 ⑦その他 以上の7項目の内容のポイントを、見える化するコトです。
3ツ.そしてその商品は、どこの得意先に、出荷数が多いか、出荷先一覧リストを分析して、見える化する事です。



C

以上3ツのコトを、分析見える化したら、ベスト10の商品の中より、どこか違いを追加した商品見本をつくるのです。即ち、大きさや、原料、又は形を変えるとか、あるいは使用をしやすくするとか、包材に変えるとかの考えを取り入れ、似て非なる新商品をつくる事です。この場合、できれば現状の商品より、安く売価が設定できるモノをつくった方が得策です。その理由は、類似商品のタメ、商品を取り扱うかどうかは、価格要因がポイントとなるからです。この点は、充分に考えて、実行してくださる様願います。更に、その商品は定番品「ありきたり品」であることが重要です。



D

結局、現状での出荷upをスピーディーに狙うには、売れている商品の類似商品を、価格の安い定番品に改良新商品として開発し、新発売をねらうのがベターな方法というコトです。そのポイントは2ツ「良品質」を前面に出すより「改良したうえ、低価格」を強化協調する事です。そして品名には、ユニーク性をつければ売上の出荷数は伸びるコトと思われる。そのタメ、次の必要案件5ツあります。A企業は、以上のコトを「25N」でチラシ等をつくり、販促を強化実行中。この「25N」が成功する可能性が高いコトは、下記5ツ目と、Fの追記に、その理由を記したから、受発注作業に気配りして、作業するコトをA企業の関係者に大いに期待する。

1.価格は他社類似品よりも安いという事。
2.その商品を活用する場合、手間がかからないコトです。(つまり、省人化商品です。)
3.商品はありきたり定番品、つまりできるだけ日常品的なリピート商品である事です。
4.環境にやさしい商品。
5.5ツ目として、成功の確率の高い方法は、過去2年間の売上出荷分析で、ベスト10に 入っている商品より1~2品選択して、キャッチコピーが云える改良新商品をつくるです。



E

では、冒頭に記した目標の出荷数を、早く必達する時期に、全くの新商品、又は高価格帯の新商品、及びユニーク品の新商品を作り、新発売するコトは良いのかという質問に対しては、近い将来のコトも考えて、同時進行した方がベターだ。ナゼなら、スピードの早い今の世の中、今後のコトを考えれば、特に必要だからです。 しかしこういう場合、次の3ツの問題点が発生することも忘れずに・・・

1ツ 全くの新商品は、売れるまで時間がかかる。
2ツ 時間かけた割には、出荷数がない場合がある。
3ツ 高価格帯の新商品は、出荷数が少ないから、工場の稼働率が悪いので、工場から嫌がられる状況が発生する。
経営とは、以上の通り二面性があるから、この点、理解して、引く時はスグ引き、ヤル時はスグ行う等のスピーディーな気働きできる作業をされん事をアドバイスします。



F

以上のポイントを4ツでまとめると、A企業は過去2年間の「商品出荷分析ベスト10」の分析により、次の4ツのコトが、判明し実行に移した。

1、従来の角カップの「25N」商品1品で全出荷の、平均12~13%の出荷実績があった。
2、このタメ、容器を「別材質丸カップ」を使用して、類似商品を新発売した(尚、この「別材質の丸カップ」の新商品の仕入値(コスト)は高くなったが、通常売価は、現発売中の「従来の角カップ」と、同値として、拡販をねらった。このタメ、ここでの問題点は、この「別材質の丸カップ」での、大きな値引しての特値販売は難しくなったコトです。)
3、更に、容器をかえて、環境に優しい、今流行の「更なる別材質の丸カップ」を使用した新商品をも、新発売した。
4、ポイントとして、A企業で実行したコトは、包材をかえたコトです。型と材質をかえ、中身の商品は多少かえた内容のものとして、3種類の商品をつくったコトです。

以上、4ツのコトを「25N」をベースにA企業は、今期の売上出荷数upの戦略の1ツとした。