キッチントーア

<令和元年度>

中小企業経営者必読!
経営コンサルティングも手掛ける 現役社長が
経営戦略をアドバイス!
儲かっている企業は、形に見えにくい「ヒトの動き」をキーワードにした「売りモノ」をポイントに経営している。それに気づいて、自社なりにアレンジした戦略を作り全社員に適切な作業を継続実行できる教育を徹底して儲かる企業にしたB企業がいる。このやり方を学習しつつあるA企業を例にして成功した企業の実例を取りあげてみよう。
A

表題の件、半世紀以上も長く経営をしてきたA企業は、あるBリゾート会社のやり方を参考に研究したらA企業でも同じような内容(ヒトの作業のヤリ方)があることに気付き、研究を重ねた結果、次の3つのことがはっきりした。

① 自社の売りモノはなんであるかをはっきりさせること。それは形になく目に見えにくいものであることがわかった。
② そして、全社員が大体の社内のすべての作業をできるように教育した。
③ 更に、できるだけ形に見える固定資産は所有しないことであった。



B

以上の3つのことを下表の分析で持って、見える化すると「売りモノ」はハッキリとわかってくる。



以上の表を解説すると、両者に共通する事はA企業においては、社員を活用して「商品手配」を、そしてBリゾート企業は「顧客の接客等の運営」に特化したのである。これをわかりやすく言えば、企業と顧客の接点であるA企業は「商品手配」でB 企業は「接客運営」に重点を置いて経営をしているということである。つまり前者の「手配」は顧客に商品の「安さ」を提供している。後者の「運営」は顧客に対して「満足」を提供しているのである。この「安さと満足」と言う形に見えにくいキーワードを、顧客に与えることを「売りモノ」としているのです。



C

次に、以上の3つのことを、なぜ行うことにしたのか、その疑問に答えてみよう。 1つ目の理由は、形に見えにくいモノであるから。つまり経営の「運営」とか商品の「手配」というオペレーションを売りモノにしているので他社から真似されにくいと言う大きなメリットがあるということです。 2つ目の理由は、固定資産を持つと劣化したり、または資金が不足したりして、回転悪い経営となるから。
このようなデメリットを防止するためである。つまり資産活用すると言うことに頭を使わないことにしたのである。よりわかりやすく言えば、劣化する資産を持ってそれを不良資産にしないためにも持たない方が、経営としては優位になる考え方である。ある意味においては「身軽経営」でもあると言うわけです。
3つ目の理由としては、世の中は「働き方改革」と言う名目で持って、日常の作業をする人たちの行動時間を自由に選択できるような傾向になっているから。このため全社員がオールマイティーであるならば、休み時間もある程度、自由に取れると言うことです。つまり働くローテーションが組みやすくなるということです。だから全社員の社内の大体の作業は、全てできるようにしたのである。またそれに対する情報を共有できるツールを持っているのである。
そのツールとは企業により各々違いがありますが、共通点はそのツールの有効性にある。それは、休んだりまたは、その場にいなくても後日、ある書類を見ることにより、自分が不在中のすべての作業がわかると言うシステムです。
尚、A社はこのツールを「再読」と称して、毎日午前中に、作業に必要な内容が記入された情報書類を渡し、各人はそれに記入して、上司に返却します。
この様に考えてみると、A社とB社の共通点はトップが考えたアイデアや企画を全社員が共有理解して実考できるソフトの面を強化して顧客に満足を与え儲かる企業にしたという事です。では以上のことを貴社の全社員が理解し顧客が満足できる作業を実考できるソフト面のノウハウのヤリ方を、自社なりにつくられん事を提案します